【デスクワークと手の「使いすぎによる不調」の関係性について】

パソコン作業が続くと、手首や指の周りがじんわり重くなったり、動かしにくさを感じたりすることがあります。いわゆる「手の腱鞘炎」と呼ばれる状態ですが、ここでは専門用語を避けて、手の使いすぎによる不調として説明していきます。

デスクワークで手の不調が起こりやすい理由のひとつは、同じ動きを長時間くり返すことにあります。キーボードを叩く、マウスを動かすなどの細かい作業は、大きな力を使うわけではないものの、手首や指の根元には常に小さな負担がかかり続けます。本来、体は動きながら負担を分散するようにできていますが、デスクワークではその“分散”が行われにくくなります。

さらに、長時間の作業では、姿勢が前のめりになったり、肩がすぼんだりしがちです。すると腕や肩まわりの筋肉が固まり、手首に向かう力の流れが悪くなり、結果として手の負担が増えることにつながります。手の不調が単純に「手だけの問題」ではなく、姿勢や肩まわりの状態とも深く関係するのはこのためです。

また、休憩のタイミングにもポイントがあります。「集中していると気づいたら3時間たっていた」という人も多いのではないでしょうか。手の不調は、強い負担よりも“軽い負担の積み重ね”で起きるため、こまめな休憩こそ最大の予防策になります。1時間に1回、30秒でも手首や指をさっと動かすだけで負担は大きく変わります。

デスクワーク中にできる簡単なケアとしては ・手首をゆっくり上下に動かす ・指のつけ根を軽く曲げ伸ばしする ・肩を大きく回して腕の力みをとる などがあります。

これらは道具も時間も必要なく、席のまま取り入れられるためとてもおすすめです。 さらに、マウスの大きさを手に合うものに替えたり、キーボードの高さを調整したりするだけでも負担は大幅に減ります。特に手首が反り返る状態は負担が増えやすいため、手首がまっすぐになる高さを目安に環境を整えるとよいでしょう。

デスクワークの手の不調は、「仕事だから仕方ない」と思われがちですが、実は環境づくりとちょっとした休憩の習慣で大きく変えることができます。毎日の作業を少しだけ見直し、手を守りながら長く健康的に働ける環境を作っていきましょう。

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